最近、子どもたちの未来には素晴らしい可能性が広がっていると、ますます感じています。全国から集まる子どもたちが繰り広げる競争の雰囲気は、感動的であり、努力の価値を実感させてくれます。ただし、努力の度合いは人それぞれであり、競争の中で自分の良さを否定されたように感じる必要はありません。大切なのは、「めげずに前進する」ことを学ぶことです。
J.S.バッハの「インヴェンション」のように、音楽の世界は奥深く、その美しさを感じるためには、実際にコンクールの緊張感を経験した人にしか分からないこともあります。
ひとそれぞれの道のりは異なるため、他人と比較しすぎて点数に一喜一憂するあまり、ピアノを弾く意味を見失わないようにしましょう。わずかなミスが大きな影響を与えることもありますが、コンクールは音楽を奏でる楽しさを忘れないための一つの手段です。生徒たちには、勝ち負けにとらわれず、音楽そのものを大切にするよう伝えています。これは簡単なことではありませんが、とても大切なことです。
