ハノンの第39番はスケールカデンツが全部書いてあり、調号がないc-メジャーとa-マイナーから始まり、長音階と短音階をジグザグに行来しながら、5度圏を反時計回りに進む順で書かれています。
調号なしの長音階と短音階の組み合わせでド(長音階メジャースケール)→ラ(短音階2種マイナースケール)→調号♭一つの長音階と短音階の組み合わせ、あとは省く・・・・
音階には性格がそれぞれあるので、曲を弾く時のイメージつくりやタッチや弾き方の参考になります。
さて、No.39を楽譜通りに弾き進めていくと、長調短調を交互に3度下に向かって行く。
こんな感じです。
ド→ラ→ファ→レ→♭シ→ソ→♭ミ→ド→♭ラ→ファ→♭レ→♭シ→♭ソ(#F)→♭ミ(#D)→シ(♭ド)→#ソ(♭A)→ミ→#ド→ラ→#ファ→レ→シ→ソ→ミ→ド 元に戻ってきた。
やったことがある方はご存知でしょう!
フラットが1つから5個6個と増えて行くと、途中で同じ鍵盤を弾く異名同音の調がいくつか現れ、シャープの調の領域にいつの間にか移って行き、シャープの世界へ。シャープが段々減って調号がシャープ一つから調号無しになると、はじめのC-メジャーに戻る。
所要時間約10分位ひたすら掘り進む感覚。
