スケールに使われる音は組み合わせが一般的には24種類と言われていますが、実際はもっと沢山の調性が存在します。その理由は、異名同音と言って、同じ鍵盤が、変化記号の付け方で全く違う名前になるから。
実際の楽曲で、五度圏表には書かれてない調で作曲された曲は色々あります。例えば、dis-moll=D#マイナー等は五度圏表には通常書かれていませんが、dis-mollはes-moll=E♭マイナーと同じ鍵盤をつかい、両者は別々の存在として成立しています。同じ鍵盤を弾くというのにね、#系と♭系で名前も別の名前になるなんて、さらに、両者別の響きに聴こえ、なんとも不思議な雰囲気を醸し出します。
