コンクールに出る意味

コンペを受ける保護者の方へ。今日は少し厳しいことを書きます。

以前、ある生徒さんがa1級(~小2)に挑戦しました。その子は年中風邪気味で、体調不良によるレッスンの当日キャンセルが多く十分な練習時間をとれてないお宅でした。それでも、お母様から「ピティナピアノコンペティションに挑戦させたい」という強いご希望があり、コンペレッスンが始まりました。課題曲を弾き始めたものの、練習不足が顕著で、見るに見かねて毎回のように延長レッスンを重ねるしかなく。何とか舞台に立てる形に整え、予選を通過。本選は二ヶ所で演奏することができました。

これは決して“当たり前”の結果ではありません。

ピティナ・ピアノコンペティション通過は非常に厳しくて、予選通過率は受験者全体の30%未満。
全国大会へ進めるのは、予選参加者全体のわずか3%未満とも言われます。

さて、本選を聴きに行って目撃したのは、ステージで演奏前の生徒の様子、メンタルが明らかにやられていて挙動がおかしく見ていて涙が出てしまった。審査員からコメントで指摘されるほどでした。お母様が子供を追い詰めていたんです。

お母様は元々負けず嫌いな方でしたが、子供のコンペでさらに人格豹変。「我が子が全国大会に行けなかった」結果が出なかったことに激怒し、呼び捨て罵倒の言葉を残して退会されました。

親の名誉のために子供はピアノコンクールに出るのでしょうか?人間の努力と成長は無価値なのでしょうか?

毎日の積み重ね、継続する力、自分に向き合う時間、緊張の中で一人で舞台に立つ勇気、曲を仕上げるため集中力、努力しても届かない現実も存在することを知る、めげずにまたやること。

ピアノを弾いて努力を続けていると、日々この繰り返しです。ましてやピアノコンクールを受けると否が応でもこれらを経験します。

満開の薔薇。生徒さんが後に別の分野でも花開いていく姿を見てきました。

投稿者: forestmusic

こんにちは♪ピアニスト・ピアノ指導者、アーティストの演奏会企画をしております。生徒さんとのレッスンは毎回新しい発見があって楽しいです。

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