ピアノの上達に必要なこと

お子様を迎えに来たある保護者が、お子様に「マシュマロみたいに丸い手で弾いてね」と言っていました。ブルグミュラーを弾いている小学3年生の生徒に対して、ピアノ演奏の基本を明らかに理解していないお母様からの不必要なご指導に、笑ってしまいました。

実際の演奏では、和音の形、ポジション、調性、転調などによって、使う鍵盤に合わせて手の形は常に変化していきます。五指五鍵盤のみの曲を弾くとしても、固定した丸い手の形で演奏することは不可能です。ピアノを弾くのには、指の打鍵のスピードのコントロールをするために、力強い動きを伴います。身体全体の使い方を覚えていく必要があるのです。

手の形が最終目的じゃ意味ないです。音楽を表現するための媒体としてのピアノ。目的は音楽を奏でること。

タイムスリップ

これはかなり昔の話です。ある小学生生徒様のレッスン中、付き添いとして来ていたお父様が、ボロボロになった『バイエル教本』――まさに彼が子供の頃に使っていたもの――を取り出し、突然私に説教を始めたのです。「僕は小学6年生の時、バイエル教本が弾けなくて挫折してピアノをやめたんだ。だからバイエル教本は世界で一番難しい教本なんだ!」。親としてお子様のレッスンに付き添ううちに、自分が子供の頃にタイムスリップしてしまって身体は大人なのに気持ちは小学生になってしまったようです。やれやれ。(゚o゚)/(゚o゚)/ 

市内某薔薇の園にて。

読めたら弾ける?

「楽譜が読めれば、弾ける」とよく言われています。これは一種の先入観であり、まるで魔法のように人を惑わすものです。かつて、たった一つの音符が読めたというだけで、まるでその曲をすでにマスターしたかのように喜んでいる人に驚かされたことがあります。その人は指を動かすことさえしておらず、実際には一音も弾いていなかったのです。

個々の音符が読めたとしても、音高と音価が組み合わさった瞬間に楽譜の行方を見失ってしまうということは、楽譜全体を把握する力をまだ身につけていないということ。だからこそ、ソルフェージュの基礎的なスキルが重要になるのです。

教室のお庭の改造を計画中です。

コンクールに出る意味

コンペを受ける生徒さん保護者の皆様へ。今日は少し厳しいことを書きます。

かなり前に在籍していたある生徒さんのことを書きます。体調不良によるレッスンの直前事後キャンセルが多い生徒さんで十分な練習時間をとれてないお宅でしたが、それでも、お母様から「ピティナピアノコンペティションに子供を受けさせたい」という強いご希望がありコンペレッスンが始まりました。課題曲を弾き始めたものの慢性練習不足。見かねて毎回のように延長レッスンを重ねるしかなく。何とか舞台に立てる形に整え予選を通過して本選は進出になりました。正直、予選通過は無理かなと思っていた生徒が、なんと本選に進出したので時間を調整して聴きに出かけたら、ステージで挙動がおかしい生徒さんを目撃…。審査員からコメントにステージマナーへの注意喚起として書かれてしまった位に…。コンクール後お母様から「我が子が全国大会に行けなかった」呼び捨て罵倒メールが来て退会して行かれました。

親の名誉のために子供はピアノコンクールに出るのでしょうか?お子様の努力と成長は無価値なのでしょうか。

ピティナコンペの予選通過率は受験者全体の30%未満。全国大会へ進めるのは、予選参加者全体の3%未満と言われます。

毎日の積み重ね、継続する力、自分に向き合う時間、緊張の中で一人で舞台に立つ勇気、曲を仕上げるための集中力、努力しても届かない現実も存在することを知る、めげずにまたやること。

ピアノを弾いていく作業は、日々この繰り返しです。

ましてやピアノコンクールを受けると否が応でもこれらを経験します。

満開の薔薇。ピアノ生徒さんが後に別の分野でも花開いていく姿を見てきました。

付点音符の躍動感

普段のピアノレッスン風景

中学1年生徒さんのレッスン。エチュードは、チェルニー40番練習曲からショパンエチュードへ。ショパンエチュードOp.10-8 は、左手の付点音符の弾むリズムがとても印象的な曲。彼女はこの曲の他に、規模が大きな曲を数曲同時進行で練習しています。

今たくさんの曲を練習しているね、頑張ってるね!と聞いてみたら、

「少しでも弾けるようになると嬉しいんです」と話してくれました。

中学生レッスン。伸び盛り!

電子オルガンからピアノへ

電子オルガンレッスンをしていた小4さんが、ピアノもやりたいとのことで数ヶ月前から当教室にレッスンにいらしています。

この生徒さんの長所は、「こういう音で、こういう感じに弾きたい」というイメージを自分の中でしっかり持っていることと、打鍵でピアノの音色を作れることを理解していてコードや和声進行への理解が早いのでレッスンでも音楽的な話を共有できること。ペダルを踏む事への抵抗感も全くない。今はピアノ歴が浅くて、ピアノの打鍵の感覚を掴むのに苦戦中ですが、今後間違いなく伸びていくでしょう

ピアノは表現に対してテクニックが身に付く迄には最低でも1年、2年という時間が必要ですので、その時必要な技術が身につくように、今すぐできる事と、長期的展望とを照らし合わせながら、無理の無い範囲で少しずつテクニック強化の課題を出しています。おうちにアコースティックピアノがあるのと、お母さまのご協力が素晴らしいから尚のこと。

小学生生徒さんピアノレッスン中。響きと自分の身体の動きをどう擦り合わせていくのか。

先生の勉強

2011年頃から、自己研鑽のために遠山先生と小鍛治先生の講座で学ぶため、月に数回都内まで足を運んでいました。コロナ禍で状況が一変。外出そのものを控えざるを得ず、そんな中、講座がオンライン対応になったことで、今では両先生の講座受講はもっぱらオンラインにて受講しています。今期はバッハ、モーツァルト、リストを勉強中。

市内の公園にて。5月の薔薇

ピアノ貸し出し

🎹「たまにはアコースティックピアノで練習したいな…」という方のために、第2ピアノ教室(アップライトピアノ1台)を貸し出しています。

大人の生徒さんで普段電子ピアノで弾いている方々を中心に気軽にご利用いただいています。ご希望の際は講師まで教室ラインやお電話、ショートメールやemailでお気軽にご連絡ください♪

※ご利用は当教室の生徒さん限定となります

さざ波ガラス店の花瓶とお庭の薔薇。